【開催レポート】決算書が読めない悩みを『お金のブロックパズル』で解決

【開催レポート・参加者の声】

「売上はあるのになぜ金が残らない?」 決算書が読めない悩みを『お金のブロックパズル』で解決

「決算書の読み方がよくわからない。見るべきポイントを押さえたい」「売上高は悪くないのに、なぜか手元に資金(現金)が残らない」「決算書に並ぶ数字から、経営状況を読み解くことが出来ない…」

これらは、先日開催したセミナー「決算書が読めなくても大丈夫!会社の数字がスッキリわかる『お金のブロックパズル』」の参加者から寄せられた、セミナー参加前の「リアルな悩み」です。

本レポートでは、令和7年11月8日(土)にナカマチスタジオで開催した本セミナーが、なぜこれほどまでに参加者の高い満足度を得られたのか、アンケート結果の分析と当日の講義内容を交えてご報告します。

経営の視界を晴らす「お金のブロックパズル」という地図

「なぜ、売上は上がっているはずなのに、通帳の残高は増えていかないのか?」

そのモヤモヤは、「決算書上の利益」と「手元に残る現金」のギャップが原因かもしれません。本セミナーで紹介されたのは、複雑な会計知識がなくても、会社のお金の流れをシンプルに可視化し、経営判断に役立てるツール「お金のブロックパズル」です。

1. 決算書という「難解な地図」

会社の健康状態を知るために、私たちは「財務三表(PL, BS, CF)」という地図を渡されます。これらはもちろん重要ですが、PLで「黒字」と出ていても、手元に現金がなければ会社は立ち行かなくなる(黒字倒産)のが経営の現実。何より、これらの地図は専門的すぎて、「じゃあ、明日から具体的にどこに手を打てばいいのか?」が直感的に分かりにくいのが難点でした。

2. 解決策は「お金のブロックパズル」

そこで本セミナーの核として登場したのが、「お金のブロックパズル」です。これは、会計知識がたとえ2割程度でも、経営判断に必要な8割を理解できてしまう、まさに経営者のためのツール。

難しく考える必要はありません。やっていることは、会社の経営を「家計簿」に置き換えるだけなのです。

家計簿の項目 お金のブロックパズルの項目 説明
収入 (給料・ボーナス) 売上高 稼いだお金
天引き (税金・社会保険) 変動費 売上に応じて必ず出ていく費用(仕入れ費など)
手取り 粗利(あらり) 売上から変動費を引いた残り。すべての源泉。
生活費 (日常固定費) 固定費 売上がゼロでも必ず出ていく費用(人件費、賃料など)
貯蓄 (黒字) 利益 粗利から固定費を引いた残り

このパズルに自社の数字を当てはめるだけで、「結局、自分たちの手取り(粗利)はいくらで、そこから何(固定費)を使っているのか」が一目瞭然となります。

3. 経営の羅針盤となる「3つの物差し」

ブロックパズルで全体像を掴んだら、次に経営の針路を決めるために着目すべき「3つの物差し」が紹介されました。

1. 粗利率(あらり率)

あなたの商品やサービスがどれだけの「付加価値」を生み出しているかの指標です。ここが低いと、いくら忙しく働いても利益は残りません。

2. 労働分配率

稼いだ「粗利(手取り)」に対して、どれだけ「人件費」に分配しているかの割合です。(※個人事業主でも自分の人件費を含めて計算するのがポイント)。一般的な目安は50%程度とされ、高すぎても低すぎても経営課題のサインとなります。

3. 真のキャッシュフローと借金返済

多くの経営者が陥る罠が、「借金の元本返済は経費ではない」という事実です。会計上の利益(税引後利益)に、現金支出のない減価償却費を足し戻した「会社が自由に使えるキャッシュ」から、借金返済は行われます。このキャッシュで借金全体を何年で返せるか(10年以内が目安)が、会社の本当の体力を示します。

会社が自由に使えるキャッシュ(目安) = 税引後利益 + 減価償却費

4. 未来を描く「逆算思考」と「共通言語」

このブロックパズルの真価は、現状分析だけにとどまりません。「将来の設備投資のために、あといくらキャッシュが必要だ」という未来から逆算して、「そのためにはいくら利益が必要か」「だから今月はいくら売上が必要か」と、根拠のある目標設定が可能になります。

さらに、このシンプルな図は、経営者と社員の「共通言語」にもなります。「あれだけ利益が出ているのに、なぜ給与が上がらない?」そんな社員の素朴な疑問に、このパズルを見せながら「利益から、さらに借金返済や未来への投資を支払う必要がある。だから、皆の給与の源泉である『粗利(手取り)』を一緒に増やしていこう」と、誠実に、分かりやすく説明できるのです。

【アンケート分析】なぜ参加者は「大満足」したのか?

今回のセミナーは、参加者全員から「大変勉強になった」「分かりやすかった」と非常に高い評価をいただきました。その理由を、アンケートの回答から深く分析します。

1. 明確な「課題」とセミナー内容の完全一致

まず注目すべきは、参加者の「参加前の悩み(Q1)」と「参加の決め手(Q4)」が直結していた点です。「決算書が読めない」「お金が残らない」という具体的な課題(Q1)を抱える参加者にとって、「決算書に関するセミナーだったから」「ちょうど悩んでいたテーマだったから」(Q4)という本セミナーの内容は、まさに求めていたものでした。

【参加者の声】Q1. セミナー前に何で困っていましたか?

  • 決算書の読み方がよくわからなかった。ポイントを抑えたい。
  • 売上高は悪くないのに手元に資金(現金)が残らない
  • 決算書に並ぶ数字から、経営状況を読み解くことが出来ない…

参加を迷ったかという問い(Q3)にも全員が「すぐに参加しようと思った」と回答しており、テーマがいかに参加者のニーズに「刺さった」かを物語っています。

2. 「経営初心者」に最適化された分かりやすさ

では、実際の満足度(Q5)はどうだったのでしょうか。「簡単な図を用い」「いきなり専門的でなく、大掴みで全体を把握できた」ことが、満足度に直結したことが分かります。

【参加者の声】Q5. 実際に参加してみていかがでしたか?

  • 簡単な図を用いてお話を聞けたので大変勉強になりました。
  • 大変分かりやすかったです。私のような経営初心者にとっては、…ちょうど良い内容でした。

講師を務めた大西コーディネーターの「専門用語をなるべく使わず、分かりやすい言葉で伝える」というモットーが、数字が苦手な参加者でも直感的に理解できる構成を実現し、「経営初心者にとってちょうど良い内容」という最高の評価に繋がりました。

3. 「行動変容」を促したセミナーの力

最も重要な成果は、セミナーが参加者の「次の行動」を引き出した点です。

【参加者の声】Q5.(続き)

  • とても勉強になりました。推薦頂いた本を早速購入しました。
  • (ちょうど良い内容でした。)本も買いました。

複数の参加者が「本を早速購入した」と回答しています。これは、セミナーが「聞いて終わり」の座学に留まらず、「もっと深く学びたい」「自社に持ち帰って実践したい」という強い動機付けになったことを示しています。学んだ知識を定着させ、自社の経営に活かそうとする具体的な「行動変容」が生まれているのです。

総括:経営者に寄り添う「実践の場」として

今回のセミナー「お金のブロックパズル」入門は、1.「決算書が読めない」という経営者のリアルな悩みに焦点を当て、2.「ブロックパズル」というシンプルな図解で「分かりやすさ」を実現し、3. 参加者が「本を買う」という次の行動を起こすほどの、強い動機付けを生み出した、非常に質の高い学びの場となりました。

主催したラーニング アクション ナカマチ、および共催の滋賀県よろず支援拠点では、今後も地域の経営者・創業者の方々が本当に困っている課題に寄り添い、すぐに実践できるヒントが得られる場を提供してまいります。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

(参考)本セミナーの開催概要

開催概要

セミナー名:
決算書が読めなくても大丈夫!会社の数字がスッキリわかる『お金のブロックパズル』
日 時:
令和7年11月8日(土)13:30~16:00
(13:30~15:00:ワークショップ / 15:00~16:00:交流会)
会 場:
ナカマチスタジオ
(大津市長等2丁目9-7 菱屋町商店街 フレンドマートなかまち店前)
対 象:
数字が苦手な経営者、創業者の方
参加料:
無料
持ち物:
筆記用具、電卓

講師紹介

大西 眞由美(おおにし まゆみ)

滋賀県よろず支援拠点 コーディネーター / 中小企業診断士

創業者・中小企業経営者の新規ビジネスの創造や経営改善を中心に支援。日用品メーカー・製薬品メーカーにおいて約15年消費者向け商品開発を多数手がけた経験から、商品・サービスのコンセプト開発や商品企画・開発の支援も行う。 専門用語をなるべく使わず、分かりやすい言葉で伝えることをモットーとしている。(一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会理事)

主催・お問い合わせ

主 催:
ラーニング アクション ナカマチ
共 催:
滋賀県よろず支援拠点
お問い合わせ:
ラーニング アクション ナカマチ

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