【開催レポート】たった3秒で心を掴む!プロアナウンサー直伝「笑声(えごえ)」と「鉄板自己紹介」の極意
ビジネスにおいて「第一印象」が重要であることは誰もが知る事実ですが、あなたは自分の「声」が相手にどのような印象を与えているか、客観的に意識したことはありますか?

どれほど優れた商品やサービスを持っていても、それを語る「声」に自信がなければ、その魅力は半分も伝わりません。逆に、声ひとつで「この人の話をもっと聞きたい」と思わせることができれば、ビジネスのチャンスは劇的に広がりやすくなります。
令和8年1月25日(土)、大津市のナカマチ商店街にて、フリーアナウンサーとしてラジオやテレビに長年携わってきた川端まゆみさんをお招きし、「起業家のための笑声対話術」を開催しました。
「自分の魅力を名刺交換で伝えきれない」「滑舌が悪くなっている気がする」「講師として、より説得力のある声で話したい」。そんな切実な悩みを抱える起業家やビジネスパーソンの皆様が集結。会場は終始、プロの技術への驚きと、絶え間ない笑いに包まれました。本レポートでは、参加者アンケートで「時間が足りないほど充実していた」と大好評を博した講座の全容を、余すことなくお届けします。
第一印象はわずか「3秒」で決まる!鍵を握る「笑声(えごえ)」の正体
講座の冒頭、川端さんが提唱されたのは「笑声(えごえ)」というキーワードです。エゴエニスト(Egoenist)を自負する川端さんが定義する「笑声」とは、単に笑いながら話すことではありません。
それは「自分が話していて楽しくなり、その波動が伝わって聞いている相手も思わず笑顔になるような、生命力に溢れた声」のことです。
人は出会ってわずか3秒で第一印象を判断します。視覚情報はもちろん重要ですが、聴覚から入る声の情報は、その人の内面や自信、信頼性を瞬時に決定づける強力な要素です。
たとえ立派なスーツを着ていても、声が細くボソボソとしていれば「自信がないのかな?」と思われてしまいます。逆に、声に張りがあり、温かみを感じさせることができれば、それだけで「この人は信頼できる」という安心感を与えることができるのです。この「声による印象のギャップ」を戦略的に使いこなすことこそ、現代のビジネスパーソンに求められる必須スキルと言えるでしょう。
なりなりたい自分は「声」で演出できる!印象操作のマトリクス
では、どうすれば理想の印象を自在に作れるのでしょうか?川端さんは、声の要素を「高さ(トーン)」と「スピード(速度)」という2つの軸で分解し、印象をコントロールする具体的なマトリクスを伝授してくださいました。
・【高い + ゆっくり】 = 安定感、優しさ、包容力 親しみやすさを出したい時や、クライアントの悩みに寄り添うカウンセリング、相談業務などに極めて有効です。
・【高い + 早い】 = 活気、明るさ、エネルギー セミナーの冒頭やプレゼンの導入など、場の空気を一気に盛り上げ、聴衆の注目を集めたいシーンで威力を発揮します。
・【低い + 早い】 = 説得力、プロフェッショナル、知性 ニュースキャスターのように、事実を正確に、かつ信頼感を持って伝えたい場面に適しています。専門家としての権威性を示したい時に。
・【低い + ゆっくり】 = 落ち着き、重厚感、深い信頼 重要な契約の場面や、相手に深い決断を促したい時、あるいは自身の経験値を静かに伝えたい時に効果的です。
参加者の皆様も、「優しい人に見られたいけれど、実は説得力が足りなかったかも」「場面に合わせて声を使い分けるという発想がなかった」と、自身の課題と照らし合わせながら熱心にメモを取られていました。今の自分の声をベースに、この2軸を意識的に調整するだけで、ビジネスシーンに応じた最適な自己演出が可能になるのです。
実践!プロが教える「伝わる声」を磨くトレーニング
理屈が理解できたところで、次は体を動かすトレーニングです。「声は体という楽器から奏でられるもの。準備運動なしには良い音は出ない」という川端さんの指導のもと、本格的なワークがスタートしました。
1. 表情筋と舌の筋トレで「伝える土台」を作る
笑声の源泉は、豊かな表情にあります。口角を引き上げると、自然と呼吸が深くなり、腹式呼吸がしやすくなります。講座では、舌を口の中で大きく回したり、頬の内側から強く突き上げたりする舌筋(ぜっきん)のトレーニングを実施。これは滑舌を劇的に改善するだけでなく、スムーズな会話を助ける唾液の分泌を促すなど、ビジネスパーソンの健康面にも嬉しい効果があるそうです。
2. アナウンサーの必修科目「アメンボの歌」に隠された技術
北原白秋の「五十音(アメンボの歌)」を用いた発声練習では、プロならではの高度な技術指導が行われました。
・無声化(むせいか) 「柿の木(かきのき)」の「き」のように、声帯を震わせず、息の成分だけで発音する技法。これをマスターするだけで、言葉の語尾がスッキリと整い、洗練された印象になります。
・鼻濁音(びだくおん) 「がぎぐげご」を鼻に抜けるように柔らかく発音する、日本語本来の美しい響き。「私が〜」と言う際にこれを用いると、角が取れた上品で優しい印象を相手に与えることができます。
「お風呂場でこっそり練習します!」という声が上がるほど、参加者の皆様はプロの技術の奥深さに魅了されていました。
自分のブランドを確立する「鉄板自己紹介」と「他己紹介」の魔法
講座のクライマックスは、実戦的な鉄板自己紹介の構築です。自己紹介は、ビジネスのあらゆる場面であなたを助けてくれる最強のお守りになります。
川端さんが伝授する自己紹介の黄金構成は、以下の3要素で成り立っています。
- 職業 + 想い(ビジョン): 「何を」だけでなく「なぜ、誰のために」を語る。
- キラーワード: 具体的な数字や実績で、相手の興味を引くフックを作る。
- 鉄板フレーズ: 「エゴエニスト」のように、自分を一言で定義するキャッチコピー。
さらに、作成した自己紹介をペアの相手に伝え、それを聞いた相手が第三者に紹介する他己紹介(たこしょうかい)のワークを行いました。これが驚くべき気付きを生みます。
自分が伝えたつもりの強みと、相手の耳に残った強みには、往々にしてズレが生じます。他者が自分を紹介する際に選んでくれた言葉こそが、市場から見たあなたの真のブランドイメージなのです。 「他者に紹介されたフレーズこそが、相手に伝わった自分のイメージだと確信できた」という感想が多く寄せられ、自身の魅力を再発見する貴重な時間となりました。
参加者の声:学びが確信に変わった瞬間
アンケートには、講座の熱気を感じる言葉が並びました。
・「ただ喋るのではなく、表情や声のトーンで伝える方法が非常に論理的でわかりやすかったです。起業家として自己PRの質が今後の成果を左右すると痛感しました」(30代・起業家)
・「口角を上げることの物理的な重要性と、毎日の基礎練習の積み重ねが、信頼に繋がるのだと深く理解できました」(40代・講師業)
・「笑声という言葉の響きに惹かれて参加しましたが、単なるテクニックではなく、自分のあり方を整える講座でした」(50代・経営者)
おわりに
「時間が短くて残念に思うほど充実していた」という言葉に象徴されるように、熱気に満ちた1時間半はあっという間に過ぎ去りました。
ビジネスにおいて、提供するサービスの質が良いことは大前提です。しかし、その魅力を届ける声というラストワンマイルを疎かにしては、届くべき人に価値が届きません。 「笑顔でお腹から声を出す」。たったこれだけの習慣が、あなたのビジネスを、そして人生をより豊かなご縁で繋いでいくはずです。
笑声(えごえ)は、あなたと未来の顧客を繋ぐ最強の架け橋です。 今回ご参加いただいた皆様、そして素晴らしい知恵とエネルギーを届けてくださった川端まゆみ先生、本当にありがとうございました!
セミナー概要
・起業家のための「笑声」対話術-たった3秒で心をつかむプレゼン術
日時 2026年1月24日(土) 13:30〜16:00
会場 ナカマチスタジオ
主催・共催主催:ラーニング アクション ナカマチ
共催:滋賀県よろず支援拠点


