笑顔とマルシェが創る「福の経済圏」イベントレポート
はじめに:熱狂の舞台裏 — 笑う門には福来る
令和7年9月27日(土)にされた「笑いと賑わいが人を呼ぶ〜福を運ぶコミュニティビジネス講座〜」では、参加者からの熱い反響をいただきました。本レポートでは、「笑顔の女神ぶんぶん」として活躍される坪久田文子氏と、大津駅前イベント「パンと珈琲」を主催する田中亜由美氏の情熱あふれる活動内容と、困難を乗り越えた先に広がる「福の経済圏」の秘訣をご紹介します。

第1部:笑顔の女神ぶんぶん氏 — 12年の活動が証明する「共感」の力
1. リール動画のバズとアンチコメントを乗り越えて
2023年8月、坪久田氏が遊びで投稿したリール動画は、2日間で80万回再生という驚異的な反響を呼びました。しかし、同時に「宗教ですか?」「おばさん何やってんの?」といった誹謗中傷ともいえるアンチコメントが数百件殺到。一度は動画を消去しましたが、「あの動画どうなったんですか?」という応援のDMが届いたことで、「応援してくれる人のために活動を続ける」決意を固め、再投稿。最終的に再生回数は120万回を突破しました。
この経験は、アンチコメントへの耐性を生み出すとともに、活動の目的は「誰かの母親」としてではなく、「笑顔の女神ぶんぶん」として一人の人間が持つ力を、誰かの笑顔のために使うことだと再認識する大きな転機となりました。

2. 笑顔を広げる「ぶんぶんメソッド」と未来
坪久田氏は、ご家族の猛反対を押し切り、NHKの生放送に出演した経験を経て、活動への決意を固めてきました。今後は、以下の4つを組み合わせた「笑顔の女神ぶんぶんメソッド」を武器に、活動を学校や親御さんのコミュニティに広げたいと語ります。
| メソッド構成 | 目的 |
|---|---|
| ひもトレ | 姿勢を整え、心の状態を改善 |
| 笑顔トレーニング | 口角アップで魅力的な笑顔に |
| 好感度アップ講座 | 姿勢改善のヒモトレと笑顔トレーニングで好感度アップ |
| 笑いヨガ | 腹式呼吸と笑いの体操で免疫力を向上 |
特に、リール動画が若者に多く見られているという手応えから、今後は中学校での人権教育や不登校の親御さんへの支援に力を注いでいくことが目標です。
第2部:結び屋 田中亜由美氏 — 「想い」が地域を動かす賑わいの仕掛け
1. 活動の原点:認知症啓発への強い想い
田中氏の活動の原点は、ご家族の認知症という個人的な体験にあります。認知症カフェの運営を通じて、「関心のない層にこそ情報を届ける必要がある」という課題に気づき、そのための「広告塔」として、誰もが楽しめる「マルシェ」という手法を選択しました。
「イベント自体をパブリックな場での認知症啓発の手段とする」という強い社会的メッセージが、マルシェの根底にあります。

2. 「パンと珈琲」マルシェが成功した5つの秘訣
大津駅前活性化の取り組みから始まった「パンと珈琲」マルシェは、初開催時に「大津駅前でこんな人混み見たことない」と言われるほど大盛況となりました。その成功を支える要因は、徹底した「連携」と「感謝」にありました。
- 信頼できる仲間がいること
- 行政との関係性が構築できたこと(市の後援名義による信頼性向上)
- 広報の徹底(チラシ15,000枚配布など)
- 地域の方の理解と来場者への感謝
- 次の企画を常に動かすこと(持続的な賑わいの追求)
3. マルシェが創り出す「福の経済圏」の構造
このマルシェは、単なる一過性の集客で終わらず、関わる全ての人々にとってプラスとなる「福の経済圏」を生み出しています。
| ステークホルダー | もたらされる「福」(効果) |
|---|---|
| 来場者 | お出かけの楽しみ、社会との繋がり、高齢者のお出かけのきっかけ |
| 出店者 | 売上向上、ファン作り、新たなビジネスチャンスの創出 |
| スポンサー企業 | データに基づいた提案による企業ブランディングの向上 |
| 地域全体 | 周辺店舗の売上向上(平和堂など)、市の活性化への貢献 |
田中氏の「認知症の人と共に生きる、働く場所を実現させる」という根底にある強い想いこそが、多くの人を巻き込み、この大きなムーブメントを創り出す原動力となっています。
結論:想いを「設計図」に変え、地域に福を呼び込む
本講座は、よろず支援拠点・大西眞由美コーディネーターの分析を交え、情熱をビジネスとして成立させる「設計図」の重要性を深く学びました。
お二人の活動は、一人の「強い想い」が、いかにして困難(アンチコメントや家族の反対)を乗り越え、「共感」と「テーマ性」を通じて、地域に「笑顔(福)」と「経済圏(福)」をもたらすかを具体的に示しています。
今回のレポートが、皆様の新たな活動のヒントとなり、地域に新たな「福の種」を蒔くきっかけとなれば幸いです。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!今回生まれた「福の種」を、ぜひ地域で育てていきましょう!


